Hub等のデータには作者の著作権があり、それを保護するのがライセンスである。
ライセンスとは「本来は他人の知的財産を利用することは全て著作権侵害なんだけど、それだと使い物にならないから、一部許可できることを明記しとくよ」と、作者が定める許可の範囲のこと。
中身のデータそのものを再配布・改変配布等することに関するライセンスであり、スクリーンショットや動画を公開することに関するものではない。それらの二次利用に関しては作者の利用規約表示に準ずる。
以下解説でクレジットという言葉がでてくるが、これは「作者および権利者の名前を記す」ことを意味する。
各ライセンス解説
PC
Paid-Content(有償コンテンツ):基本的に再配布、リミックス、改変、同梱できない。
ライセンスは完全に作者によって定義されるので、作者の利用規約などを詳しく確認する必要がある。
PC EA
PC EA-Paid Content Early Access(時限有償コンテンツ):EA (Early Access) 終了日までPCとして扱い、その後は第2ライセンスに移行する。第2ライセンスは作者が設定する。
Questionable
権利者不明のライセンス。配布すべきでない。
FC
再配布や改変、商用利用も可能でクレジット不要。
これより以下はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスというインターネットで広く利用されているライセンスである。
CC BY
作品を配布・改変するにあたり、著作権者の表示を要求する。商用利用可能。
BYは表示の意味で、クレジット表記を必須。
CC BY-SA
作品を配布・改変するにあたり、著作権者の表示とCC BY-SAのライセンスを継承を要求する。商用利用可能。
SAは継承の意味で、元の著作物と同じライセンスで公開することを強制する。
CC BY-ND
作品を配布にするにあたり、著作権者の表示を要求する。商用利用可能。改変禁止。
NDは改変禁止の意。SAの表記はないが、そもそも改変禁止なのでライセンスも改変できない。
CC BY-NC
作品を配布・改変するにあたり、著作権者の表示を要求する。商用利用不可。
NCは商用利用不可の意。ただし、コンテンツの中にデータそのものを含めることを禁止するものである。
商用利用という言葉は法律上に存在するわけではなく、定義は完全に明快ではない。極端に言えば、利益が発生するなんらかのものに絡ませたら商用利用と解釈される場合がある。
例えば、あるCC BY-NCの髪型があったとして、自分が販売するPaid Looksに使用したいとする。
自分のPaid Looksは髪型を含めず販売し、髪型を作者を明記した上で別個配布し、Appearance Presetsのデータを無料で配布したい場合などは必ず作者に聞く必要がある。
HubにはCC BY-NCのコンテンツを含んだPaid Sceneがあるが、それは許可をとった上でやっているのかもしれない。ともかく配布前に作者に聞けば間違いない。
CC BY-NC-SA
作品を配布・改変するにあたり、著作権者の表示とCC BY-SAのライセンスを継承を要求する。商標利用不可。
CC BY-NC-ND
作品を配布するにあたり、著作権者の表示とを要求する。改変禁止。商標利用不可。
ライセンスは基本的にクリエイターに関係する部分であり、ユーザーとしてはとにかく不用意に配布しなければ作者の権利を侵害することはない。
« 用語集へ戻る
CC BY SAだと取り入れたリソースを商用利用で画像や動画にするにあたって、改変しなければ使ってもライセンスを継承しなくて済むという認識でいいでしょうか?SAだと購入したのち無料配布されたという話を聞きました。
あとクレジットでリソースの作者名がない販売品をいくつか見ましたが、どういうことなのでしょうか。同人ではよくあることなのでしょうか
すいません。勘違いしていました。よくよく読んだら書いてありました。
動画などの二次利用の商用利用において、直接VAMで使えるデータvar素材を配布や改変配布しなければ、クレジット表記は必要なく、またCCライセンスとも関係がない。仮にCC BY NCのようなものであっても、利用規約に明記されていなければ二次利用の商用利用もできる。NCにしているのは、その素材を改変してpaidのように販売できないようにしているだけ。
これならクレジットに何も明記されていないのも合点がいきます。この認識で間違いないでしょうか?よろしければお答えいただけると幸いです。