スマホアプリで化粧テクスチャをお手軽に生成する方法

今回は、スマホひとつで5分でできる、好みの化粧テクスチャをお手軽に生成する方法を紹介したいと思います。

VaMの化粧

Virt A Mate(VaM)では、化粧という独立した概念がありません。一応、Skin TextureにおけるDecalテクスチャを化粧レイヤーとして機能させることができますが、Decalを化粧として使ってしまうと、今度はタトゥーなどに使うレイヤーがなくなってします。

そのためVaMでは顔テクスチャ(Decal)にそのまま化粧ごと乗せている場合が多いです。

多くの顔テクスチャは、「皮膚(肌の色味や細かい凹凸など)」+「化粧」で成り立っています。そして、皮膚部分を気に入っても、化粧を気軽に入れ替えるようなことができません。

自撮りアプリを使って化粧テクスチャを生成する方法

本来、いい感じの化粧を自分で作るには、化粧に対する関心と画像の編集スキルなどを持っていなければなりません。何より、時間がかかります。

自撮りアプリは、人の顔を認識して自動で加工してくれるものですが、VaMの顔テクスチャを直接読み込んでも、しっかりと顔として認識し、化粧を施してくれます。

つまり、アプリで保存したテクスチャをそのままVaMで読み込むことで、超簡単に化粧を施せる、というお話です。

では、具体的な手順を以下に書き記します。

手順1. 自撮りアプリをインストールする

筆者が試したアプリは「SODA」という無料アプリです。自撮り系アプリは他にも色々ありますが、このアプリはかなり自然に化粧ができます。韓国系のアプリなので、オルチャンメイク系が豊富です。

また、JPG無圧縮・無縮小で書き出すことができるため、テクスチャとしてそのまま使えます。

アプリダウンロードリンク

Google Play

App Store

なお筆者はAndroidでのみ試しています。iPhoneの場合は画像が圧縮される等の差があるかもしれません。試してみた人はご報告いただけたらとても助かります。

手順2. VaMの顔スクショと顔テクスチャをスマートフォンに移動する

まず、仕上がりを確認するための顔写真が必要です。VaMでお好みのアングルでキャラの顔を撮影します。当記事では以下の画像で進めます。

自撮りアプリの化粧は基本的に重ね掛けだと思うので、もととなるテクスチャはある程度すっぴんよりほうがバリエーションは増えると思います。今回使うテクスチャはそれなりに化粧が既に乗っています。

次に、このキャラに使っているテクスチャをVaMフォルダ内から探し、顔写真と一緒にスマホに移動します。以下の顔テクスチャとします。

スマホに移動する際は無圧縮で移動できる方法をとってください。DropboxやGoogle Drive、メール送信が定番です。

手順3. アプリで好みの化粧を探す

アプリを起動して、顔写真を読み込みます。

起動時はインカメラが起動して自分の顔面が映るので、左下の編集ボタンから画像を読み込みます。

化粧はスタイルボタンから適用できます。

今回の化粧の件とは関係ありませんが、ビューティーの機能で、いわゆる盛り効果を適用できます。ワンタッチスライダーでかなり良い感じに盛れます。盛ってまだ可愛く(好みに)なるならMorphの方も改善の余地があることがわかります。盛って逆に気持ち悪くなる(エイリアンぽくなる、違和感を感じる)なら、Morphを突き詰められていると思います。というかワンタッチスライダーと同等の効果のMorphとか作ったら便利かもですね。

下にスタイルの種類が並んでおり、タップすることで適用されます。化粧の他にフィルターもかかるので、純粋な効果を確認したい場合は、フィルターをオフにします。

化粧の厚さも、メイクのスライダーを操作することで調整できます。顔写真を見ながら好みで調整しましょう。

見比べるために画像を保存しておくとよいのですが、アプリの機能で保存すると毎回顔写真読み込みの手間が発生する上、どの効果をかけたのかや、メイクスライダーを調整した場合は適用量がわからなくなるので、スクリーンショットで保存しましょう。

いくつか好みのスタイルのスクショを撮っておきましょう。

手順4. 顔テクスチャを加工する

いざ好みのスタイルが見つかったら、今度は顔テクスチャを読み込んで、同じスタイル・同じメイク量で画像を保存します。

フィルターかけっぱなしだと色味が変わってしまうので、必ず0にします。

右上のボタンから保存できます。好みのものがいくつかあるならすべて保存しましょう。

 

手順5. PCに移動しVaMで読み込む

生成された顔テクスチャをPCに移動し、VaM内で読み込みます。

読み込むにはキャラ選択→Skin Texturesタブで内DiffuseのFaceで読み込みます。

生成した顔テクスチャは、元の顔テクスチャを配置している場所においておけば捗るとおもいます。

では、ビフォーアフターを見比べてみましょう。以下はVaMのスクリーンショットです。

立体感が増したり、フェミニンな仕上がりになって良い感じです。細部も劣化がありません。リップなどの光沢に関しては、上から色が乗る分おとなしくなりますね。

横に並べて見そこまで変わらなくても、重ねて切り替えると変化が露骨にわかります。微妙にシェーディングが入ってたりアイシャドウが入ってたり、これを実際に手書きでやるのは相当骨が折れる、というか職人技なのでありがたい。

応用編

これだけでも便利ですが、多少手を加えることで表現の幅を広げることができます。

アプリ内のメイクスライダーでの適用量の変化はおそらく不透明度の変化だと思われます。つまり、メイク最大でテクスチャとして出力しておけば、後処理で不透明度を調整することができるということです。

これを応用すれば、例えば「チークは丁度いいけどアイメイクちょっと濃すぎるな」とか「こっちスタイルのアイメイクとあっちスタイルのリップ組み合わせたいな」という場合に、Photoshop等の画像編集ソフトを使ってうまく組み合わせることも可能になります。

まとめ

以上、超お手軽な化粧テクスチャ生成方法でした。

自撮りアプリはキャラのイメチェンをしたい時などの参考資料になります。フィルターを掛けることで、撮って出しスクショより良い感じの雰囲気で映えさせることもできますので、実はかなりキャラメイカーのみなさんにはありがたい存在なのです。

4 COMMENTS

練習生

いつもお世話になっております!
上述のやり方を試してみたいのですが、「このキャラに使っているテクスチャをVaMフォルダ内から探し」でつまづいています。
hubなどからDLしたキャラクターを加工し、Appearance presetで呼び出しをしている外見データにおいて、使われているテクスチャはどこに格納されているのでしょうか。
元データのFaceDファイル(これはDecal?)はありますが、現状のキャラにDiffuseで当てはめてみると顔が変わるため、現状のものとは別物になってしまったんだろうなぁと思っています。
お手数ですが、ご教示いただけますと嬉しいです!

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maf

現在使用中のものは、Skin Textureタブに、ごくごく小さい文字でパスが表記されています。書いていなければデフォルトのSkinなので取り出す方法はありません。文字が小さすぎて読めない場合はUI Scaleを拡大する、セーブファイルのjson(あるいはvap)を直接読むなどの工夫がいります。

「クリエイター名:/Custom/~」で始まっているものはvar内に梱包されているものなので、当該varを7zip等で解凍して取り出します。varはルートフォルダ直下のAddonPackagesフォルダ内にあります。

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練習生

ご返信ありがとうございます!
Skin TextureタブのDiffuse欄を参照すればよいのでしょうか?
Faceスキンは何も書かれていない(selectしていない)状態なので、この場合はデフォルトスキンということになるのでしょうか…
ちょっと顔が素朴なままだなーと思っていたので残念です…(´・ω・`)

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